衣替え:夏へ向け 涼しげにクールビズ
1日は衣替え。県内各地の職場で涼しげな仕事着を着用する姿が見られ、クールビズに取り組む企業も。サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に出場する日本代表を応援するため、広野町役場の職員は、日本チームのユニホームを着て仕事を始めた。
◇涼しげにクールビズ−−銀行、県など
軽装で夏の冷房使用などを抑えて地球温暖化防止に取り組む「クールビズ」が1日、官公庁や企業などで始まった。福島市大町の東邦銀行本店では、男性行員らが涼しげなワイシャツ姿で仕事した。
同行の取り組みは3年目。6〜9月、原則としてネクタイや上着を着用しない。一方、各店舗で窓口の営業時間の冷房の設定温度を25度以上とし、それ以外の時間は28度にする。
県も9月まで「ノーネクタイ、ノー上着」を実施し、冷房温度を28度にする。県環境共生課の鈴木浩二総括主幹は「環境問題への意識が高まり、県内でもクールビズが定着してきた」と話している。
◇役場みんなで「頑張れ日本」−−広野町
国内最大級のサッカー練習施設「Jヴィレッジ」がある広野町は、役場全職員82人が日本チームの青いユニホームや応援Tシャツを着て仕事を始めた。
毎週火曜と金曜日のほか、1次リーグで平日に試合があるカメルーン戦の14日(月曜日)とデンマーク戦の24日(木曜日)も着用。決勝トーナメントに進んだら敗れるまで続ける。児童館や保育所など町内計5施設でも着る。
06年W杯ドイツ大会直前には、日本代表がJヴィレッジで強化合宿を行ったが、今大会は合宿誘致合戦で埼玉県に「敗戦」(山田基星町長)。それでも町内のサッカー熱を高めようと、職員からユニホーム着用の提案があった。自費で購入したという。山田町長は「全職員の応援を受けて日本代表に力を発揮してほしい」とエールを送っていた。
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■視角・視点
◇「一斉服装指導」は必要か?
県教育委員会は1日、県立高校97校で「一斉服装指導」を実施した。同教委によると、福島独自の取り組みで、他都道府県には例がないという。県民が服装の乱れを心配しているからと説明している。私は「ここまでの統制は必要なのか」と違和感を覚えるが、県教委によると異論は寄せられていないという。
県教委は生徒がスカート丈を極端に短くしたり、ズボンの腰ばき、シャツのすそ出しをしないよう各校にチェックさせて、“違反者”はその場で直させた。
県民から「服装の乱れが激しい」と指摘があり、昨年10月1日の秋の衣替えで初めて一斉指導を実施。今年度も秋にも予定している。県教委学校生活健康課は「生徒に服装の着こなしについて考えさせ、適切な着用に役立てる」と意義を説明する。
一方で異論もある。教育評論家の小宮山博仁氏は「制服の乱れを親や地域住民が心配するのも分かるが、各校に校則がある以上、それぞれの裁量に任せるべきだ。これではグローバル社会に対応した自立した人間は育たない」と指摘する。
今回の一斉指導は、スカート丈はひざ上何センチ以内などと具体的基準を決めているわけではなく、“乱れ”の判断は各校に任せている。やり過ぎかどうかはグレーゾーンで、私が取材した範囲でも是非について意見は分かれている。
賛成意見も結構だ。しかし、本当に教師や生徒から「異論なし」なのか。指導そのものだけでなく、議論が噴出しないことにも違和感を覚える。 6月2日 配信 毎日新聞