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祇園の朝、心つなぐラジオ体操 元芸妓らに広がる輪
祇園の朝、心つなぐラジオ体操 元芸妓らに広がる輪
京都新聞2011年 1月31日(月)9時59分配信
朝8時半に集まり、笑顔でラジオ体操をする地域住民ら(京都市東山区)
繁華街・祇園(京都市東山区)で朝、地域に住むお年寄りがラジオ体操を通じて交流する取り組みが始まっている。一人で暮らす元芸妓などの高齢女性たちが外出するきっかけを作ろうと、弥栄民生児童委員が発案した。体操の後は会員宅でお茶とおしゃべりを楽しんでおり、同会は「みんなが集い、笑顔になる場にしたい」としている。
朝8時半。身にしみる寒さの中、東山区新橋通花見小路西入ルの辰巳大明神前で、お年寄り24人が体を動かしていた。ラジオ体操の音楽に合わせ、両腕を大きく広げたり屈伸したり。東山区地域介護予防推進センターの職員が講師を務め、30分間運動した。
祇園という土地柄、弥栄学区には元芸妓や飲食店の店主など高齢の女性が多い。商業ビルは林立しているが、住人の数は1348人(昨年9月時点)と東山区で最も少なく、2005年からは約220人減っている。弥栄民生児童委員会長の岩井増枝さん(62)は「お店同士のつながりだけでは、なかなか親しくなれない」と話す。
ラジオ体操を始めたのは昨年12月。岩井さんが「ラジオ体操なら、お年寄りの体に染み付いているはず」と企画した。自由参加で月に2回催し、体操の後に岩井さん宅でコーヒーや紅茶を飲んで雑談している。元芸妓で、一人暮らしをしている赤間時子さん(72)は「家でテレビと会話はできないし、大勢の人と話せる場は楽しい。体操に行くのが一つの目標になる」と語る。
岩井さんは「話をする機会が増えれば、『あそこのおねえさん具合悪いらしいよ』と個別の事情も分かるようになる。地域の輪が広がればうれしい」と期待している。体操は、毎月第2・3木曜の午前8時半から。