うつぶせ寝の有効性(2)

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うつぶせ寝有効性(2)

2.腹臥位療法について

腹臥位療法の有効性は有働尚子医師(VITA臨床生命学研究所々長)によって1998年に提唱された。それを機に有働尚子氏、川嶋みどり氏(日本赤十字看護大学教授)、日野原重明氏(聖路加国際病院院長)らが「腹臥位療法推進研究会」を結成し、老人福祉、医療界に新風を吹き込んだ。 

ヒトの進化の過程は妊娠してから母親の体内における成長の過程に再現されている。

また誕生後1〜2歳にかけて霊長類の進化の過程を再現している。

ヒトの赤ちゃんが最初に動くとき四つんばいになって移動する。

そのとき足の裏、掌(手のひら)が刺激され脳の発達に寄与し、やがて立位し、二本足で立ち、ヒトとしての進化の過程を再現している。

集団生活を学び、自然の働きを学び、歴史を学んでヒトとなる。

やがて老いて身体能力が落ちて寝たきりになると足や手からの刺激も無くなり、脳の働きも鈍り、さらに仰臥位で寝る時間が増すことによって、内臓の血液は背面にうっ血し、内臓は弱ってくる。

肺には老廃物がたまりやすく、肺炎になりやすくななる。

そこで腹臥位になると、まず仙骨付近の褥瘡が直り、痰が出やすくなり、排便も良くなり、気持ちも良くなる。

このとき掌は床につき、掌の刺激で脳の活性化が見られ、仰臥位より脳波はα波およびβ波とも増幅し大脳の活性化が認められた。

高齢者においても大脳機能の活性化する可能性があることが示唆された。

腹臥位療法は認知症の予防と改善にも役立つとされる。