健康法

リンパ系と免疫系

リンパ器官を構成する付随的なリンパ組織には胸腺、脾臓、リンパ節、パイエル板、扁桃、虫垂、赤色骨髄がある。

これらの器官を足場にして、B細胞やT細胞、及びマクロファージ、樹状細胞など他の免疫細胞が体を循環する。

他にも、細網内皮系と呼ばれるものがある。病原体が体内に侵入したり、体が抗原(スギ花粉のような)に晒されたりすると、抗原がリンパ液に移動し、リンパ液はリンパ管を通って近傍のリンパ節に運ばれる。

リンパ液の中の細菌、癌細胞といった異物はリンパ節で除去される。

マクロファージおよび樹状細胞が病原体を貪食・処理し、リンパ球に対して抗原提示を行う。

病原体を認識するとリンパ節は腫大し、産生された免疫細胞が新たに加わって生体防御にあたることになる。

 

自然免疫が獲得免疫もコントロール

大阪大学微生物病研究所の審良(あきら)静男教授は、 今世界で最も注目を集めている研究者だ。

米国で毎年行われている調査で、科学のあらゆる分野の中で、数多く引用される重要な論文を審良教授が最も多く発表していることが明らかになった。

 審良教授が研究しているのは「自然免疫」という分野。

これまでほ乳類の免疫システムは、細菌やウイルスなどの特徴に応じて抗体をつくる「獲得免疫」に本質があると考えられていた。

しかし、審良教授の研究によって、より原始的なシステムと考えられていた「自然免疫」が獲得免疫も含む免疫システム全体をコントロールしていることが明らかになった。

その仕組みは、自然免疫を担う細胞(樹状細胞など)にある「トル様受容体」がセンサーの役割をして、免疫システム全体に指令を送るというものだ。

 この発見によりアレルギーやリウマチのメカニズムや生物の進化の謎が解明される可能性が出てきたばかりか、 新しいがんの免疫治療も研究されるようになり、世界中の研究者が審良教授の論文を競って引用する状況になっている。 (サイエンスゼロより)

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