静脈の流れを良くする方法
試してガッテンから引用
「血流を活発にする方法は?」
では、静脈の血流をよくするにはどのようにすればよいのでしょうか。
3人の主婦は、[1]足湯 [2]足の指のマッサージ [3]足を5分ほど椅子に乗せる という3つの自己流の方法を行っていました。しかし病院で計測したところ、3つともあまり血流があがらないことがわかりました。
※足湯、マッサージ、足あげは、長時間行ったり、やり方次第ではむくみの予防になる場合もあります。
ところが、病院の先生から教えていただいた“ある方法”を試してみると、血流の速さが10倍以上になりました。その方法とは「足首曲げ」です。足首を上に向けて曲げるだけで、一気に10倍以上も血液が早く進むようになったのです。
足首を軽く曲げたとき、ふくらはぎの筋肉が静脈を押すことによって、ポンプのように血液を流してくれます。これは「筋肉ポンプ」と呼ばれています。
そして、人間の体にはもう1つポンプがあります。
「もう1つのポンプとは?」
エコノミークラス症候群の予防法などを研究している研究者のもとで、2人の女性に足の血流をあげる方法を実践してもらいました。1人は、足首を曲げて筋肉ポンプを働かせたところ、足の体積が18ミリリットル減りました(前項の方法)。
もう1人は、足首は曲げず腹式呼吸をしながら、荒川静香選手のイナバウアーのように後ろに反り返りました。この体操を続けたところ、やはり足の体積が減りました。この体操では、どんな体の“ポンプ”が使われたのでしょうか?
※本来イナバウアーは、左右のつま先を180度開いて滑るフィギアスケートの技の一種です。上体を後ろにそらす姿勢を付け加えた荒川選手のイナバウアーは「レイバック・イナバウアー」と呼ばれています。
もう1つのポンプの名は「おなかポンプ」です。腹式呼吸をすることで静脈の流れをよくするポンプなのです。
※血液の環流を良くする「おなかポンプ」は、通常「呼吸ポンプ」と呼ばれています。荒川選手のイナバウアーのような姿勢と併せて行うことから、番組では「おなかポンプ」と呼ぶこととしました。
おなかポンプのメカニズム
腹式呼吸をするとき、おなかの中の圧力は、息を吸ったときに強まります。すると強まった圧力によって、おなかの静脈がいったん押されます。そして反対に息を吐くと、圧力が弱まって、静脈の流れがよくなると考えられるのです。
※イナバウアーの姿勢は、全身運動による血流促進や、腹式呼吸をしやすくするなどの作用から、静脈の還流をさらに高めてくれると考えられます。
おなかポンプ+筋肉ポンプ
むくみやすかった看護師さんたちに、仕事の合間に、足首曲げと腹式呼吸の体操をしてもらいました。その結果、勤務の前後での足の体積の差(むくみ)は、対策をとらなかった前回よりも小さくなりました(むくみにくくなりました)。
実習コーナー「自分のポンプを使ってむくみ解消法」
背あてが短く、しっかり固定されている(キャスターのない)イスを用意してください。
筋肉ポンプ(足首曲げ)
足は、軽く前に出す。
ゆっくりと足首を上に曲げる。
※ポイントは、ふくらはぎの筋肉を動かしているという意識を持つこと。
※5回〜10回を1セットとして、30分〜1時間に1セットぐらい行うと効果的。
おなかポンプ
※注意:日ごろあまり体を動かしたことがない方や、腰を痛めたことがある方は、急に行うと、腰を傷めたり、椅子からすべったりしてしまうおそれもあります。充分注意して行ってください。
腹式呼吸をして、後ろに反り返る。
※反り返りながら息を吸い、元に戻りながら吐くとやりやすいです。
※筋肉ポンプとおなかポンプを両方行うと、より効果的です。