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暖める健康法のブログ

All posts in 3月 17th, 2017

本日も興味を引いたについて調べてみようと思います。

背景としては以下のような事柄があります。

心臓移植は、これまでに世界で6万例以上行われました。

成績はよく、80%以上の人が1年以上、半数の方が9.3年以上生存されており、生活の質も良好です。

ただし、心臓移植にはドナー(提供者)が必要で、移植実施時期を決めることはできず、また数にも限りがあります。

人工心臓は必要な時に治療できる手段として期待されており、心臓移植に代わり得るシステムの開発が進められています。

今回のニュースはこれです。

東北大学加齢医学研究所非臨床試験推進センター心臓病電子医学分野
井上雄介
2015年以降に発表された報告を元に作成した。


心臓のポンプ開発はすでに企業主体へと移行している。

一方で,人工心臓の長期使用に関連する解決すべき課題も明らかになってきている。

また,循環補助に加えて高いQOL(qualityof life)を維持するための基礎技術の報告が多く見られた。

補助人工心臓および循環デバイスに関する研究
ポーランドから新たな弁を組み込むことで内部流れの改善を行ったPolvadの報告がMalotaらからなされた。

産業技術総合研究所は,モノピボットポンプの異なる4種類の流路形状を実機で比較し,流路形状と軸の傾き,浮上に関して報告した。

ドイツのグループからは軸流型の新たなポンプ形状を最適設計した報告補助人工心臓の制御に関しては,動物実験の結果から新しい駆動方式センサーを用いずに電流と回転数から外乱の影響を受けずに心拍情報を得るためのモデルが提案された。

注目カテーテルを挿入して血管内に留置する低侵襲タイプのポンプが注目されつつある。

国立循環器病センターのSumikuraらのグループは,腎血流の補助を目的とした血管内ポンプの設計と基礎特性の報告を行っている。

北村らはカテーテルポンプの小型軸シール(軸径1 mm)の長期耐久性と滅菌耐性に関する報告を行っている。

ドイツのKretzschmarらは,カテーテルポンプPERKAT systemの市販を目指して,基礎特性の報告を行っている。

連続流と拍動流の違いを圧損と血液にかかる力から評価した報告と,ブタ非臨床モデルによる評価結果の報告があった。

人工心臓の開発において動物実験は必要不可欠な要素であるが,より正確なデータを取得すること,実験担当者や実験動物の環境を整えることを目的として,米国,欧州を中心として定められたルールに基づいて実験を行うことが,強く推奨されつつある。

関連の話題では、日本ではヤギを用いた人工心臓に関する実験が行われており,世界に先駆けた分野となっている。

VAD装着患者が,退院し家庭で生活することが多くなるにつれて,術後計測の重要性が注目されてきている。

体内と外部機器間で通信するための電極の開発や,心電図を遠隔に伝達するためのシステムを開発し,動物実験によって評価した報告がなされた。

問題もあります。

血液に対する研究
補助人工心臓が多く臨床適用されるにつれて,特有の合併症が報告されることが多くなってきた。

特に,脳出血および消化管出血に対するポンプが生むせん断応力との関連性が注目されている。

資料編医療費や市場
特に市場の大きい米国と中国に関する報告があった。

米国に関しては,現在の人工心臓に関する医療費を今後も継続して維持し続けられるかという懸念がある。

中国は,現在も続く高い経済成長率と高齢化する富裕層をターゲットとして高額医療機器の市場が期待でき,また多くの非富裕層に対してもヘルスケアの分野で十分な市場が期待できるため医療機器メーカーにとっても重要な国であるという報告であった。